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どうやってハッカーを雇えばいいの?

私はジャーナリストたちによって定期的に「私のプロジェクトを手伝ってもらうためにどのようにして私はコーダーを雇えばいいのでしょうか?」と尋ねられることがある。この試みが一方通行だという思い込みにだまされてはいけない。公共心のあるハッカーやデータ論争者はよく熱心にジャーナリストたちと連絡をとっている。

ジャーナリストはデータ駆動型ツールやサービスのパワーユーザーである。ディベロッパーの視点から、ジャーナリストはデータツールをコンテクストにおいて使用することを既成概念にとらわれずに考えていて、ディベロッパーはいつも事前に考慮することなどない。(フィードバックは価値のないものだ!)彼らはまたコンテクストを立ち上げる手助けをし、プロジェクト周辺でバズらせ、関連性が生まれるように寄与している。それは相互関係性である。

幸運なことに、ハッカーを雇おうと探していたり、乏しい予算でのコラボレーションの可能性を模索していよう。すると、前述の可能性があなたを助けることに興味を持って、それは協働してくれる誰か(ディベロッパー)がいるということを意味しているのだ。

ではどのようにして見つければいいのだろうか?The New York TimesのAron Pilhoferはこう述べている:

あなたの組織には既にあなたが必要としているすべてのスキルを持ち合わせた人がいることをわかっているだろう、しかし彼らはあなたのニュースルーム内で既に必要とされていないのだ。探しまわって、テクノロジーやIT部門を訪れると、素晴らしい人材を見つけるであろう。コーダー文化のよさがわかることも重要で、そこで理想の人と出くわすでしょう…​ そしてたぶん勝者になるのです。

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Figure 9. 名誉の証として:ハッカーにとって見つけることは日常茶飯事であり簡単である。(photo by Lucy Chambers)

もういくつかアイディアがある:

ジョブ・ウェブサイトに投稿する

自分の身分を明かした上で、異なるプログラミング言語を使って働いているディベロッパーに向けてウェブサイトに投稿する。例えば、 Python Job Board である。

関係性があるメーリング・リストにコンタクトをとる

例えば、 NICAR-LData Driven Journalism のメーリングリストである。

関係性がある団体にコンタクトをとる

例えば、ウェブからのデータのクリーン・アップやスクラップをしたければ、 Scraperwiki のような素晴らしい信頼性と意志あるコーダーが載った機関にコンタクトをとることができるであろう。

関係あるグループやネットワークに参加する

Hacks/Hackers のようなジャーナリストと技術者が一緒になる独創力あるところを訪ねる。Hacks/Hackersのグループは現在世界中で盛り上がっている。あなたは jobs newsletter に投稿してみることもできるでしょう。

局所的で面白そうなコミュニティ

あなたは自分の地域で気軽に専門技術に関する分野を検索することができるでしょう。(例えば、「Javascript」+「ロンドン」) Meetup.com のようなサイトはスタートするのにもってこいの場所でもある。

ハッカソンとコンペ

賞金があろうとなかろうと、アプリやビジュアライジング・コンペやディベロップメント・デイはよくコラボレーションやコネを作る機会として有益である。

「オタク」な人に聞いてみる

オタクは他のオタクとつるんでいる。口コミは常に優秀な人と一緒に働く機会を見つけるのに素晴らしい方法である。

Lucy Chambers, オープンナレッジ財団(Open Knowledge Foundation)

ハッカーのスキル

ひとたびハッカーを見つけると、もし彼らに優れた面がある場合、どのようにしてあなたはそれを知るのだろうか?我々はThe Guardianのリード・インタラクティブ・テクノロジストであるAlastair Dantに尋ねたところ、彼の視点から目をつける良い方法をあげてもらった:

大量のコーディングを行う

締め切りに対応する時、ひとつをマスターしてるよりはよろず屋であるほうがよい。 ニュース・アプリはデータや動画の取り扱いや思い切った心が必要である。

全体を見る

全体論的思考は技術的細部に物語的価値を植えつけることができる。私は曖昧な物差しで 絶え間ない妙技より、むしろある音色の感情こもった演奏を聞くであろう。デザイナーの 横で働くことがこんなに幸せなのか!とわかる。

優れたストーリーを伝える

物語的プレゼンテーションは空間と時間内で物事をまとめる必要がある。彼らはどの計画にもっとも誇りを持っているのか?であったり、その計画が構築された順を追って説明できるか?という問いがわかっている。つまりこれは彼らの技術的理解力と同じように彼ら のコミュニケーション能力が明らかになるであろう。

通して話す

物事を素早く構築することは混合されたチームの共通の目的を越えた働きが必要とされる。それぞれの参加者は仲間同士を尊敬すべき、かつ意思疎通をしっかり図るべきである。見えない曖昧な部分は素早い再計画と妥協案の集積が必要とされる。

互いに教え合う

テクノロジーの進歩は早い。遅れないでついていくためのは悪戦苦闘することになる。様々な背景から、優秀なディベロッパーにもっとも共通する特徴は、要求に応じて快く新しいものを学ぼうとすることである。

Open Knowledge Foundation(オープンナレッジ財団)のLucy Chambersによる Alastair Dant(The Guardian主任 インタラクティブ 技術者)へのインタビュー

夢のようなディベロッパーの見つけ方

良いディベロッパーと素晴らしいディベロッパーの生産性の違いは線形でなく、指数関数的なものである。良き雇用は非常に重要である。不運なことに、良き雇用は難しくもある。もしあなたが経験を積んだテクニカル・マネージャーでない場合、候補者を十分に精査することは難しい。加えて、ニュース・チームが支払える給与の限界によって、あなたは難題を抱える事になる。

Tribuneでは、我々は2つの観点から雇用を行なっている。それは感情的な面と技術的な面である。ここで働き、そして世界を変えられるのである。技術的には、我々はどれだけあなたが学ぶのかを助ける。我々のプロジェクトは小さく、素早く、反復性あるものである。それぞれのプロジェクトが新たなツールのセット、新たな言語、新たなトピック(火災安全や年金制度)で、あなたはそれらを学ばなければいけない。ニュースルームは坩堝である。我々のチームのように、多くかつ素早く学んだチームを厳粛に管理することなど決してしないのである。

どこを見るのかということに関しては、我々はオープン・ガバメント・コミュニティで優秀なハッカーを見つけることができるという非常に素晴らしい運を持っていた。The Sunlight Labsメーリングリストには、ひどい昼の仕事にうんざりしたお節介なオタクたちが夜に現れる。もうひとつの潜在的な資源には Code for America の存在がある。毎年、CfAから現れるフェローグループが次のビッグ・プロジェクトを探している。そして、そのボーナスとして、 CfA には厳格なインタビュー・プロセスがある。それは彼らは既に自分自身についてとことん調べていることが終わっているかということである。現在、プログラミングに興味を示しているジャーナリストはジャーナリズム・スクールにも現れ始めている。彼らは青二才であるが、大いなる可能性も秘めている。

最後に、ただディベロッパーを雇うだけでは十分でない。あなたは技術的な管理も必要なのだ。拳銃一丁のディベロッパー(特にジャーナリズム・スクールからの新人で産業的仕事経験のない)は多くの誤った決定を下してしまうであろう。最良のプログラマーでさえ、計画を任された時は、最も聴衆に重要なことよりも技術的な興味深い仕事を選んでしまうだろう。

いつでもニュースアプリケーション編集者やプロジェクトマネージャーを雇おうと言うのだ。記者やプログラマーが編集者を必要としていいて、さながらそれは、良き指導者と誰かが締め切りまでにソフトウェアを開発するために論争するようなものである。

Brian Boyer, Chicago Tribune