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シカゴ・トリビューン紙のニュース・アプリ・チームはどのように働いているか

Chicago Tribuneのニュース・アプリケーション・チームを構成するのは、ニュースルームに所属する楽しいハッカー達だ。我々は編集者や記者を援助するため、親密になり一緒に働いている。援助内容は(1) ストーリーの調査と報告すること(2)ストーリーをオンラインで描写すること(3)シカゴ在住の人々のため常に新鮮なウェブ資源を築くことである。

ニュース・アプリ・チームがニュースルームにいることは重要だ。我々は常に記者とコミュニケーションを取り合うことで仕事を見つけている。彼らは、私たちがニュース・アプリチームは政府の安っぽいウェブ・サイトからデータを抽出するためのコーディングを援助したり、大量のPDFを解体したり、さらにはデータでないものを分析できるように変換することを喜んでやると知っている。ニュース・アプリ・チームはリーダーがいない集団である。これらは我々のチームの目玉であり、このやり方で我々はその初期の段階においてデータ・プロジェクトのポテンシャルに気づいたのであった。

この分野における多くのチームとは違って、我々のチームはジャーナリズムを経験した後に転職した技術者集団によって立ち上げられた。我々の中の多くにはジャーナリズムの修士号を持っているものがいる。その後何年かに渡り、仕事でコーディングをしていた。他のメンバーはオープン・ガバメントのコミュニティから連れて来られた人たちだ。

我々はアジャイルな仕事の仕方を実践している。我々が意識を共有できている事を確認するために、毎朝5分間のスタンドアップ・ミーティングから仕事を始める。我々は頻繁にペアでプログラムを作る。それは2人の開発者がひとつのキーボードで開発するほうが、2人の開発者がふたつのキーボードで開発するより生産性が上がるからである。ほとんどのプロジェクトが開発に1週間かからないが、より長期にわたるプロジェクトの場合、1週間の期間で仕事をして、毎週ステークホルダー(関係者)である記者や編集者の間で我々の成果を披露している。"Fail fast(早目に失敗しろ)"はスローガンである。もしやっていることが間違いであれば、なるべく早く失敗に気づく必要がある。締め切りのあるコーディングをしているなら、尚更である。

反復してハッキングをすることには、ものすごく良い面がある。締め切りの時、我々はいつもツールキットをアップデートしている。毎週、我々はひとつかふたつのアプリをお披露目している。そして、普通のソフトウェア屋とは違い、ニュース・アプリ・チームの考えをフェードバックし、次のプロジェクトに活かしていく。記者たちと考えを共有し、毎週なにかしら新しいことを学ぶのは楽しい事である。

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Figure 4. Chicago Tribuneのニュース・アプリ・チーム (photo by Heather Billings)

すべてのアプリのアイディアはニュースルームの記者や編集者たちからもたらされている。編集室では頻繁にアイディアが生まれているのに、他のニュースルームではアプリ開発チームが切り離されていることがあるように思う。我々のニュースルームでは堅く尚且つプロ意識ある関係を構築している。スタッフはデータを手に入れた時、そのデータはニュース・アプリ・チームの貢献によってもたらされていることをきちんと把握している。

ニュースルームでの我々の仕事の多くは記者のサポートである。我々はデータを掘り起こし、PDFをスプレッドシートへと変換したり、ウェブサイトをブラッシュアップしたりするなど、記者たちを支援している。記者たちにデータを提供したいと思い、それらのことをやっている。なぜならニュースルームでのデータ・ワークを素早く行えるからだ。こうした作業の成果がニュース・アプリになる。それは地図、テーブル、時には大きなウェブサイトにもなる。

以前は、記者たちによって書かれたストーリーからアプリへとリンクが張られていたが、トラフィックにはつながらなかった。そこで最近では、アプリを我々のウェブサイトのトップ近くで動かして、そこからストーリーにリンクしている。そしてこの方式は、アプリにもストーリーにも上手く作用した。 サイトには我々の仕事に関するセクション もあるが、そのセクションへのトラフィックはよろしくない。しかしトラフィックの悪さは驚くべきことではない。「やぁ、今日いくつかデータほしいんだけど」という会話はよく交わされるものではないからだ。

我々はページビューと同僚からの褒められることが大好きだ。しかしそれdでは面白みにかけてしまう。モチベーションは常にインパクトがあるべきである。例えば、そのインパクトの向かう先は、人々の普段の生活や、法律であったり、政治家の説明責任を守らせることに対してであったりする。エッセイのような文章は幾つかの逸話だけでトレンドになったり、話に人間味を与えたりする。しかし読者はそれらを聞いた後で一体何をするのだろう?彼らの家族は安全だろうか。彼らの子供は適切に教育されているのか。データの中に読者が自分のストーリーを見つける手助けができた時、我々の仕事は機能している。大きなインパクトを与えた、パーソナライズされた我々の報道としては Nursing Home Safety Reports(養護老人ホームの安全レポート)School Report Card(学校検索レポートカード) がある。

ブライアン・ボイヤー, シカゴ・トリビューン紙