Data Journalism Handbook日本語版プロジェクト

The Data Journalism Handbookの日本語版を無料で公開
〜2016年11月27日、東京 渋谷にて公開記念イベントを開催〜

データを使ったジャーナリズムに関心を持つ有志による「データ・ジャーナリズム・ハンドブック日本語翻訳プロジェクト」は、『The Data Journalism Handbook』の日本語版をオンラインで公開しました。

また今回の日本語版公開に併せて「データ・ジャーナリズム・ハンドブック日本語翻訳プロジェクト」によるトークイベントを開催します。イベントでは、翻訳・レビュー作業に関わった担当者がそれぞれの担当箇所について紹介し、関連する考えや情報を発表します。また翻訳者に直接質問をする時間も設けます。

『The Data Journalism Handbook』日本語版

Data Journalism Handbook 日本語版公開記念 トークイベント

Data Journalism Handbookについて

データ・ジャーナリズムは、データを統計学的に分析したり、またそれらのデータをビジュアライズしたりすることで、これまでにない角度からの取材活動を可能とし、新しい形で読者に情報を提供する調査報道の手法のひとつです。

European Journalism CentreとOpen Knowledge Internationalのイニシアティブのもとで2011年に公開された『The Data Journalism Handbook』では、ウィキリークスによって流出したアフガニスタンの戦争の記録やアメリカ外交公電を用いた報道の事例など、BBCやThe Guardian, The Financial Times, The New York Timesなどといった世界中の報道機関による先進的かつ効果的な取り組み、データ収集の方法、プレゼンテーションの手法などが実践的に紹介されており、現在もデータ・ジャーナリズムに取り組む世界のジャーナリストやデザイナー達のリファレンスとして活用されています。

例えば、2016年初頭に世界を騒然とさせた「パナマ文書」に関する報道では、世界中の多くのジャーナリストが力を合わせて過去に比類のない量のデータを整理、分析し、レポートを公表しました。データ・ジャーナリズムをめぐる技術は年々進化し、「パナマ文書」の分析では『The Data Journalism Handbook』では紹介されていないグラフ構造データの分析など新たな手法も導入されましたが、本ガイドブックで紹介されているデータの処理や公開に際して気を配るべき点やケーススタディは現在も有用です。

『The Data Journalism Handbook』は、一定の条件のもとで改変や再配布・商用利用が可能なクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CC BY-SA)のもとで広く公開され、現在はO’Reilly Mediaの書籍(英語版のみ)として、そしてウェブサイト上*1で誰もが自由にアクセスすることができます。本日公開した日本語翻訳版も英語版と同様のライセンスで公開されています。

*1: http://datajournalismhandbook.org/

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08039090637 / katsuki@neo-logue.com (担当:香月 [かつき])